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学会ポスター用語解説

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バイオフィードバック療法

読み方:バイオフィードバックリョウホウ

English:biofeedback

学会ポスター使用頻度:C

バイオフィードバック療法(BiofeedbackTherapy)は、生体信号や生理学的な情報を計測し、それらの情報を患者に提供することで、自己調整能力を向上させるための治療法です。
この治療法は、身体的な症状や心理的な問題の管理に使用されます。
以下に、バイオフィードバック療法についての詳細な解説を提供します:

1.**原理**:
-バイオフィードバック療法の基本的な原理は、生体信号を計測し、その情報をリアルタイムで患者にフィードバックすることです。
これにより、患者は自分の生体反応を観察し、コントロールするスキルを習得することが可能です。
-生体信号には、心拍数、呼吸、皮膚温度、筋肉の電気活動(筋電図)、脳波(脳波計)、皮膚の電気抵抗(皮膚ガルバニック応答)などが含まれます。

2.**応用**:
-バイオフィードバック療法は、さまざまな状態や症状の管理に使用されます:
-**ストレス管理**:
心拍数や呼吸率のバイオフィードバックを使用して、ストレスを軽減しリラックスを促進します。
-**不安障害**:
不安症状の軽減に役立つことがあります。
-**頭痛や片頭痛の管理**:
血流や筋肉のバイオフィードバックが使用され、頭痛の発作を減少させるのに役立ちます。
-**筋肉緊張の緩和**:
筋電図を使用して筋肉の緊張を軽減し、慢性的な疼痛を緩和します。
-**ADHD(注意欠陥多動性障害)**:
注意力や集中力の向上を目指すために使用されることがあります。
-**尿失禁の管理**:
骨盤底筋のトレーニングをサポートし、尿失禁を軽減します。

3.**治療セッション**:
-バイオフィードバック療法は、訓練を受けた専門家(バイオフィードバックセラピスト)の指導のもとで行われます。
-患者はセンサーを身体に取り付け、生体信号を計測します。
これらの情報はコンピューターシステムで処理され、視覚的または音声的なフィードバックとして患者に提供されます。
-患者はこのフィードバックを使って、目標とする生体信号の変化を実現しようと努力します。

4.**効果**:
-バイオフィードバック療法は、症状の管理や自己調整能力の向上に有効であることが研究で示されています。
-効果は個人によって異なりますが、ストレス管理、疼痛の軽減、不安症状の改善などで成功を収めることが多いです。

バイオフィードバック療法は非侵襲的で副作用が少なく、自己管理スキルを向上させるために患者に力を与える治療法として広く受け入れられています。
しかし、効果を実感するには練習が必要であり、治療の結果は個人差があることを考慮する必要があります。
医師やセラピストとの協力のもとで行われることが推奨されます。

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