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ウェルニッケ失語

読み方:ウェルニッケシツゴ

English:Wernicke'saphasia

学会ポスター使用頻度:C

ウェルニッケ失語(Wernicke'saphasia)は、脳の特定の領域の損傷によって引き起こされる失語症の一種です。ウェルニッケ失語は、言語の理解に障害があることを特徴とし、流暢ながらも無意味な音や言葉を多く使用することが特徴です。以下に、ウェルニッケ失語について詳しく説明します:

**特徴**:

1.**流暢性**:
ウェルニッケ失語の患者は通常、流暢な言葉を話すことができます。しかし、その言葉や文は無意味で、他の人には理解しにくいことが多いです。

2.**理解の障害**:
ウェルニッケ失語の主要な特徴は、言語の理解に大きな障害があることです。患者は他人の話すことを理解できず、意味を把握することが難しいです。

3.**無意味な語彙**:
ウェルニッケ失語の患者は、通常の言葉やフレーズの代わりに、無意味な音や言葉を含むことがあります。これは「ジャーゴン」と呼ばれ、聞き手には意味不明な言葉として受け取られます。

4.**語形音矯正**:
患者はしばしば言葉の音や音節を混同し、語形音矯正(phonemicparaphasia)と呼ばれる言語エラーが見られます。例えば、「テレビ」を「テベリ」と言うような誤りです。

**原因**:

ウェルニッケ失語の主な原因は、左側の脳のウェルニッケ領域と呼ばれる部位の損傷です。ウェルニッケ領域は、言語理解と言語処理に関連する領域であり、この領域の損傷により失語症が引き起こされます。ウェルニッケ失語の一般的な原因には、脳卒中、脳損傷、脳腫瘍、脳外傷などが含まれます。

**治療**:

ウェルニッケ失語の治療は、言語療法が主要なアプローチです。言語療法士との協力により、患者は言語理解の能力を向上させ、正確な言葉やフレーズを再び使用できるようになることがあります。また、原因となる脳の病態を治療することも重要です。

ウェルニッケ失語は、言語障害の一形態であり、患者の生活に大きな影響を及ぼすことがあります。早期の診断と適切な治療が、回復の可能性を高めることができます。

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