学会ポスター用語解説
> 異食異食
読み方:イショク
English:Pica
学会ポスター使用頻度:C
異食(Pica)は、非常に異常な食欲行動の一種で、非栄養的で食べられない物質を摂取する傾向を指します。異食は通常、健康に害を及ぼす可能性があるため、医学的な注目を浴びています。以下に異食について詳しく説明します。
異食の特徴:
異食の特徴的な行動には、以下のようなものがあります。
1.非食品の摂取:
異食者は通常、土、石、氷、紙、髪、石鹸、粘土、ガラス、金属、綿花、プラスチック、砂などの非食品を摂取します。
2.持続的な行動:
異食は持続的で繰り返し行われ、短期間の行動ではなくなりがちです。
3.食事の代わり:
異食者は通常、これらの非食品を食事の代わりに摂取し、それによって正常な栄養摂取が減少することがあります。
異食の原因:
異食の原因は多岐にわたりますが、以下の要因が関与していることがあります。
1.栄養不足:
栄養不足やミネラル不足が異食を誘発することがあります。異食者は、不足している栄養素を補うために異常な物質を摂取しようとすることがあります。
2.心理的要因:
精神的な疾患やストレス、不安、うつ病、自己傷害行動などの精神的な問題が異食を引き起こすことがあります。
3.発達障害:
自閉症スペクトラム障害(ASD)や知的障害を持つ人々は、異食の傾向が高いことがあります。
4.文化的要因:
特定の文化や伝統において、異食が一般的な食習慣とされている場合もあります。
異食の健康への影響:
異食は健康に害を及ぼす可能性があります。非食品の摂取によって、以下のような健康リスクが生じることがあります。
1.中毒:
毒性のある物質を摂取することが中毒の原因となる可能性があります。
2.消化器系の損傷:
非食品を摂取することにより、消化器系に損傷が生じることがあります。
3.窒息:
小さな非食品を誤って喉に詰まらせ、窒息の危険があります。
4.栄養不良:
異食によって正常な食事が置き換えられるため、栄養不足が生じる可能性があります。
異食の治療:
異食の治療には、栄養サポート、心理療法、行動療法、薬物療法などが含まれます。治療のアプローチは個人に合わせて決定され、その背後にある原因に焦点を当てることが重要です。
異食は深刻な健康リスクを伴うため、異食行動が継続する場合は、専門医の評価と治療が不可欠です。
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