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医療・介護関連肺炎

読み方:イリョウ・カイゴカンレンハイエン

English:Healthcare-AssociatedPneumonia、HAP

学会ポスター使用頻度:C

医療・介護関連肺炎(Healthcare-AssociatedPneumonia、HAP)は、医療施設や介護施設で入院または長期入所している患者が、施設内で感染を受けて発症する肺炎のことを指します。通常の肺炎とは異なり、施設内での感染リスクが高まるため、特別な注意が必要です。以下に、医療・介護関連肺炎に関する詳細な解説を提供します:

医療・介護関連肺炎の特徴:

1.感染源:
医療・介護関連肺炎の感染源は、通常、他の患者、医療従事者、または医療機器からの細菌、ウイルス、真菌です。病院内での感染源が多いため、感染予防が特に重要です。

2.感染の経路:
感染は、患者同士や医療従事者との接触、感染源となる医療機器(人工呼吸器、導尿カテーテルなど)の使用、手術などの医療プロシージャに関連して発生することがあります。

3.感染リスクの高い患者:
医療・介護関連肺炎は、高齢者、免疫機能が低下している患者、慢性疾患を抱える患者、入院期間が長い患者など、感染リスクの高い患者によく見られます。

症状:
医療・介護関連肺炎の症状は通常、一般的な肺炎と同様です。主な症状には次のようなものがあります:

-咳
-呼吸困難
-発熱
-喉の痛み
-胸痛
-痰の生産

診断:
医療・介護関連肺炎の診断は、症状、患者の健康状態、および臨床的な所見に基づいて行われます。肺炎の診断には胸部X線などの画像検査、痰の培養、血液検査、および気道吸入物の培養が含まれることがあります。

治療:
医療・介護関連肺炎の治療は、感染の種類や重症度によって異なりますが、通常は抗生物質が処方されます。感染症の原因となる微生物に対する抗生物質が選ばれます。また、酸素療法や緩和ケアが必要な場合もあります。

予防:
医療・介護関連肺炎の予防には、感染拡大を防ぐための様々な対策が必要です。これには次のような措置が含まれます:

-手衛生:
患者のケア前後や医療プロシージャの前に手を洗うことが非常に重要です。

-感染経路の制御:
医療機関では感染拡大を防ぐために、適切な感染対策を実施します。感染源を制御し、感染リスクを最小限に抑えるための措置が含まれます。

-予防接種:
特定のウイルス(例:インフルエンザ、肺炎球菌)に対する予防接種が患者に行われることがあります。

医療・介護関連肺炎は、感染拡大のリスクが高いため、感染予防策を徹底し、早期の診断と適切な治療が重要です。特に高齢者や免疫機能が低下している患者へのケアにおいて、感染リスクを最小限に抑えるための努力が必要です。

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