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息こらえ嚥下

読み方:イキコラエエンゲ

English:SupraglotticSwallowing

学会ポスター使用頻度:C

「息こらえ嚥下」(SupraglotticSwallowing)は、嚥下の際に呼吸を止めることを指す嚥下技法の一つです。この技法は、嚥下に問題を抱える人々、特に神経筋疾患や嚥下障害を持つ患者に対して使用されます。以下に、息こらえ嚥下について詳しく説明します:

1.**目的**:
-息こらえ嚥下は、食物や飲み物を飲み込む際に呼吸を止めることで、誤嚥(物の気道への進入)を防ぎ、食べ物や液体が気管や肺に入るのを防ぐことを目的としています。これにより、呼吸器系に異物が侵入するリスクを減少させ、安全な嚥下を促します。

2.**適用対象**:
-息こらえ嚥下は、主に嚥下障害や嚥下困難を抱える患者に対して適用されます。以下はその一部の例です。
-脳卒中後の嚥下障害患者
-パーキンソン病患者
-筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者
-脊髄損傷患者

3.**操作方法**:
-息こらえ嚥下の操作方法は以下の通りです。
1.患者は食物や液体を口に入れ、嚥下を試みます。
2.嚥下の前に、深呼吸をし、肺に空気を取り込みます。
3.嚥下する瞬間、呼吸を止め、気管を閉じるために声帯を閉じます。
4.食物や液体を飲み込む際、呼吸を再開します。

4.**利点**:
-息こらえ嚥下の主な利点は、誤嚥を防ぐことです。誤嚥は肺炎などの重篤な合併症を引き起こす可能性があるため、患者の安全を確保する上で重要です。

5.**限界**:
-息こらえ嚥下は特定の状況で有用ですが、すべての患者に適しているわけではありません。呼吸困難を抱える患者や、特定の病態や制約を持つ患者には、別の嚥下技法が適していることがあります。

患者の状態や医師の評価に基づいて、適切な嚥下技法が選択されます。医療専門家、言語聴覚療法士(SLP)、リハビリテーションチームが患者に対して最適なアプローチを提供し、食事や液体摂取の安全性を確保します。

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