学会ポスター用語解説
> 一次判定一次判定
読み方:イチジハンテイ
English:Primary decision
学会ポスター使用頻度:C
「一次判定」は、医療や緊急医療の文脈で使用される用語で、患者が医療施設に到着した際に、病状や緊急性を初めて評価するプロセスを指します。一次判定は、医療従事者によって迅速に行われ、患者の状態が緊急かどうかを判断し、適切な治療やケアを提供するための基本的なステップです。以下に、一次判定に関する詳細な解説を提供します:
一次判定の主な目的:
-緊急性の評価:
一次判定は、患者の病状や傷病の緊急性を評価するために行われます。緊急な治療が必要な場合、速やかな介入が行われます。
-トリアージ:
多くの病院や救急医療施設では、一次判定の結果に基づいて、患者のトリアージ(優先順位付け)が行われます。重篤な患者や命に関わる緊急症例が優先的に治療されます。
-適切なケアプランの策定:
一次判定は、患者の状態に応じて適切な治療やケアプランを立案するための基盤となります。病歴の収集や身体検査などが含まれることがあります。
一次判定の基本ステップ:
一次判定は、次のような基本的なステップで実施されます:
1.ABCDEアプローチ:
-Airway(気道確保):
患者の気道が確保されているかどうかを確認し、必要に応じて気道確保の措置を講じます。
-Breathing(呼吸):
患者の呼吸状態を評価し、呼吸の異常があれば適切な対処を行います。
-Circulation(循環):
血圧、脈拍、皮膚の色や温度などを調べ、循環の問題を識別します。
-Disability(意識状態):
患者の意識状態を評価し、頭部外傷や中毒などの原因を特定します。
-Exposure(外傷の評価):
体全体を調べ、外傷や怪我を確認し、適切な措置を講じます。
2.詳細な病歴収集:
患者や付き添いの情報を収集し、病歴や症状の詳細を把握します。これにはアレルギー情報、既往病歴、現在の薬物使用なども含まれます。
3.身体検査:
一次判定には、身体的な評価が含まれます。これには、心音、肺音、腹部の評価、傷害の有無、骨折の有無などが含まれます。
4.緊急処置と通知:
必要な場合、一次判定中に緊急処置を開始し、医療チームや救急サービスに通知します。
一次判定は、患者の命を守るための重要なステップであり、医療従事者によって迅速かつ注意深く実施されます。患者の状態に応じて、適切な治療とケアが提供されるようになります。
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