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S状結腸

読み方:エスジョウケッチョウ

English:sigmoid colon

学会ポスター使用頻度:C

S状結腸(SigmoidColon)は、人体の消化管の一部で、大腸の一部を構成するセグメントの1つです。
大腸は、食べ物の消化過程の最終段階で水分を取り込み、不要な物質を排泄する重要な器官です。
S状結腸は、大腸の中でも特に重要で、その解剖学的位置と役割について以下で詳しく説明します。

S状結腸の位置:

S状結腸は、大腸の一部であり、腸管の中で最も曲がりくねった部位の1つです。
解剖学的には、S状結腸は次のような位置にあります。

1.上行結腸(AscendingColon):
大腸の右側から始まり、S状結腸に続きます。
上行結腸では、水分と電解質の吸収が行われます。

2.横行結腸(TransverseColon):
上行結腸の終わりから始まり、腹部の上方に横に広がります。
横行結腸は、さらに左側の下行結腸(DescendingColon)につながります。

3.S状結腸(SigmoidColon):
横行結腸の下部に位置し、腹部の左下部に曲がりくねった形状をしています。
S状結腸は、大腸の中で最も下に位置し、直腸(Rectum)に接続されます。

S状結腸の役割:

S状結腸の主な役割は、食物の残渣を更に凝縮させ、便の形成を促進することです。
ここで大部分の水分が再吸収され、便が固まります。
S状結腸はまた、大腸の蠕動運動に参加し、便を直腸に送り出す役割を果たします。

S状結腸は、便秘や下痢などの消化器系の問題が生じる可能性の高い場所でもあります。
炎症性腸疾患(InflammatoryBowelDisease、IBD)や憩室症(Diverticulosis)などの疾患は、S状結腸に影響を及ぼすことがあります。
また、S状結腸に異常な腫瘍が発生することもあり、これは大腸がんの一部として考えられます。

総括すると、S状結腸は大腸の一部であり、食物の消化過程と便の凝縮、水分の吸収、便の貯蔵、蠕動運動に関与しています。
消化器系の健康を維持するためには、S状結腸の正常な機能が重要です。

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