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エネルギー代謝率

読み方:エネルギータイシャリツ

English:resting metabolic rate(RMR)

学会ポスター使用頻度:C

エネルギー代謝率(EnergyMetabolismRate)は、個体がエネルギーを消費し、代謝プロセスを通じて生命活動を維持する速度や割合を示す指標です。
この代謝率は、日常の活動や運動、体温維持、細胞の機能維持などの生命活動に必要なエネルギーの量を示します。
エネルギー代謝率は、基礎代謝率(BasalMetabolicRate、BMR)と総エネルギー消費率(TotalEnergyExpenditure、TEE)の2つの主要な側面に分かれます。

1.**基礎代謝率(BMR)**:
-基礎代謝率は、安静時に体温を維持し、基本的な生命活動(呼吸、心拍、細胞の修復など)を続けるために必要なエネルギーの量を示します。
-BMRは通常、体重、身長、性別、年齢などの要因に依存します。
一般的に、筋肉量が多く、代謝が高い人は、BMRが高い傾向があります。
-BMRは食事や運動によっては影響を受けますが、静かな状態で最小限のエネルギーが必要であるため、これがエネルギー代謝率の基準とされます。

2.**総エネルギー消費率(TEE)**:
-総エネルギー消費率は、一日の全体的なエネルギー消費量を示します。
TEEには以下の要因が含まれます:
-基礎代謝率(BMR):静かな状態でのエネルギー消費。
-活動代謝率(ThermicEffectofActivity、TEA):運動によるエネルギー消費。
-消化代謝率(ThermicEffectofFood、TEF):食事摂取によるエネルギー消費。
-TEEは個人の生活スタイル、活動レベル、食事摂取量などに影響されます。

エネルギー代謝率は、個人の栄養状態、体組成、体重管理、運動プラン、食事療法などの健康関連の決定に影響を与えます。
エネルギー代謝率が高い人は、摂取エネルギーに対して多くのエネルギーを消費するため、体重を増やしにくい傾向があります。
一方、エネルギー代謝率が低い人は、同じ食事を摂取しても体重が増加しやすいことがあります。

エネルギー代謝率の正確な測定は、代謝評価室や呼吸ガス分析器を使用して行うことがありますが、一般的な計算式(Harris-Benedict方程式など)を使用してもおおよその値を推定することができます。
個人のエネルギー代謝率を理解することは、栄養摂取計画や体重管理戦略の立案に役立ちます。

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