読み方：エンドオブライフ

English：end of life〈EOL〉

学会ポスター使用頻度：C

「エンドオブライフ」とは、人生の最期の段階、つまり死が近づいている段階を指す用語です。
この期間は、重篤な疾患、高齢、または緩和ケアが必要な他の状況において、人々が経験することがあります。
エンドオブライフの段階に関連するいくつかのキーポイントを以下で解説します：

1.緩和ケアとホスピスケア:
-エンドオブライフの期間では、患者の痛みや不快感を最小限に抑え、身体的、精神的、感情的なサポートを提供することが重要です。
このために、緩和ケアやホスピスケアが利用されます。
緩和ケアは、病気が進行しているがまだ治療的なアプローチが行われている場合に提供され、ホスピスケアは治療的なアプローチを受けない場合や寿命が数か月以内の場合に提供されます。

2.意思決定とAdvanceCarePlanning:
-エンドオブライフの段階では、患者の意思決定が尊重されるべきです。
AdvanceCarePlanning（前もって医療に関する計画）は、患者が望む医療処置、生活の最後の場所、臓器提供に関する意思決定を文書化するプロセスです。
これにより、患者の意向が尊重され、適切な医療が提供されることが保証されます。

3.身体的および感情的サポート:
-エンドオブライフの期間では、身体的なサポートが提供されることが重要です。
これには、痛みの管理、不快感の軽減、食事と栄養の管理などが含まれます。
また、患者と家族に対する感情的なサポートも提供され、ストレスや不安を軽減し、精神的な平穏を促進します。

4.家族とのコミュニケーション:
-家族はエンドオブライフの期間においても非常に重要な役割を果たします。
コミュニケーションは、患者と家族の間での望ましい医療ケアやサポートに関する意思疎通を助けます。
また、家族が患者の最期の瞬間に立ち会うことや、感情的なサポートを受けることができるようにすることも大切です。

5.精神的・宗教的側面:
-エンドオブライフの期間は、患者や家族にとって宗教的または精神的な側面が重要となることがあります。
信仰や宗教的実践がある場合、それを尊重し、精神的なサポートを提供することが重要です。

エンドオブライフの段階は個人によって異なりますが、患者とその家族にとって非常に感情的で難しい期間であることが多いです。
適切なケア、サポート、コミュニケーション、および意思決定の尊重が、この段階での質の高いケアの提供に不可欠です。