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エンボリズム

読み方:エンボリズム

English:Embolism

学会ポスター使用頻度:C

エンボリズム(Embolism)は、血管内に異物や塞栓物(塞栓、エンボルス)が流れ、血管の一部を詰まらせることを指します。
これにより、血流が阻害され、周辺組織や臓器に血液供給が不足する可能性があります。
エンボリズムは通常、血管内の異物や物質が、通常はその場所に存在しない場所に移動することによって発生します。
塞栓症(Thromboembolism)は、血栓(血液が固まってできる血液塊)がエンボリズムの原因となる状態を指します。

以下に、エンボリズムおよび塞栓症に関する詳細を解説します:

**エンボリズムの種類**:

1.**血栓塞栓症(Thromboembolism)**:
-血栓が血管内で形成され、それが塞栓物として機能する場合、血栓塞栓症と呼ばれます。
血栓は通常、深部静脈血栓症(DVT)や心臓疾患、動脈硬化などの状態で形成され、血管を閉塞する可能性があります。

2.**脂肪塞栓症(FatEmbolism)**:
-骨折や外傷などの際に、骨髄や脂肪組織が骨折部位から流れ、血管内に入ることがあります。
これにより、脂肪塞栓症が発生し、肺や脳などの臓器に問題を引き起こす可能性があります。

3.**気塞栓症(AirEmbolism)**:
-点滴や手術中に空気が血管内に入ることがあり、気塞栓症を引き起こすことがあります。
気泡が血管を詰まらせ、血流を阻害する可能性があります。

4.**その他のエンボリズム**:
-他にも、異物、腫瘍、アミロイド蛋白質、感染物質などが血管内に入り、エンボリズムを引き起こすことがあります。

**症状と合併症**:
エンボリズムの症状と合併症は、エンボリズムの原因、塞栓物のサイズ、場所によって異なります。
一般的な症状としては、急激な疼痛、血行不全に関連する症状(例:脳卒中の場合には麻痺や言語障害)、呼吸困難、心臓発作、失神、臓器不全などが挙げられます。

**治療**:
エンボリズムの治療は、原因、症状、および合併症に基づいて決定されます。
治療の一般的なアプローチには、抗凝固療法(血液をサラサラにする薬物)、溶栓療法(血栓を溶解させる薬物)、手術的な処置(塞栓物を取り除く手術)などが含まれます。
治療は早期に行われることが重要であり、病態に応じて適切なアプローチが選択されます。

エンボリズムと塞栓症は、重要な医学的な状態であり、早期の診断と適切な治療が必要です。
個人のリスク因子や状況に応じて、予防措置を講じることも重要です。

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