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アテローム

読み方:アテローム

English:Atheroma

学会ポスター使用頻度:D

アテローム(Atheroma)は、血管内の動脈壁に形成される脂肪性の斑塊または結節状の沈着物です。アテロームが形成されるプロセスは、アテロスクレローシス(Atherosclerosis)として知られており、血管の狭窄や硬化に関連しています。以下に、アテロームとアテロスクレローシスについての詳細な解説を提供します。

アテロームの特徴:

1.成分:
アテロームは、主にコレステロール、脂肪、カルシウム、線状の細胞の断片で構成されます。これらの成分が血管壁に沈着し、斑塊や結節を形成します。

2.形成:
アテロームは通常、動脈内の特定の部位で発生します。血管内壁の損傷や炎症が存在する場所が好ましい環境です。

3.影響:
アテロームが増殖すると、血管の内径が狭くなり、血流が阻害される可能性が高まります。これにより、動脈硬化や血管狭窄が進行し、重要な臓器や組織に酸素供給が不足することがあります。

アテロスクレローシスのプロセス:

1.損傷:
アテロスクレローシスの初期段階では、血管内壁が損傷します。この損傷は高血圧、喫煙、糖尿病、高コレステロールなどの要因によって引き起こされることがあります。

2.アテロームの形成:
損傷された血管壁にコレステロールや脂質が蓄積し、アテロームが形成されます。これらの脂質は炎症反応を引き起こし、白血球が斑塊に集まります。

3.斑塊の成長:
アテロームは成長し、斑塊として知られる塊を形成します。この斑塊は、繊維組織やカルシウムで覆われ、血管内径を狭めます。

4.血栓形成:
斑塊が破裂すると、血小板が集まり、血栓(血栓塞栓)が形成されることがあります。この血栓は血管を完全に閉塞する可能性があり、心臓発作や脳卒中の原因となります。

アテロームおよびアテロスクレローシスは、冠動脈疾患、脳卒中、末梢動脈疾患など、重篤な心血管疾患の原因となります。予防としては、健康な生活習慣、バランスの取れた食事、運動、定期的な医療チェックが重要です。治療にはコレステロール降下薬や抗血小板薬が使用され、進行を遅らせる助けになります。

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