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アシドーシス

読み方:アシドーシス

English:Acidosis

学会ポスター使用頻度:B

**アシドーシス**(Acidosis)は、体内のpHが通常よりも低く、酸性にシフトした状態を指します。pHは体液中の水素イオン(H+)の濃度に関連しており、正常な生理学的状態では中性またはわずかにアルカリ性です。アシドーシスが発生すると、pHが低下し、体内の酸塩基バランスが崩れる可能性があります。アシドーシスにはいくつかの種類があり、それぞれ異なる原因や症状が関連しています。

以下に、アシドーシスの主な種類とそれぞれの特徴を説明します:

1.**代謝性アシドーシス**:
-代謝性アシドーシスは、体内で酸の生成が増加するか、酸の排除が不足することによって引き起こされます。
-主な原因には、糖尿病の酸中毒(ケトアシドーシス)、腎臓の機能障害、乳酸アシドーシスなどがあります。
-症状には、息切れ、倦怠感、嘔吐、腹痛などが含まれます。

2.**呼吸性アシドーシス**:
-呼吸性アシドーシスは、肺の機能障害により、二酸化炭素(CO2)の排除が不足し、体内のCO2濃度が上昇することで引き起こされます。
-主な原因には、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、肺炎などがあります。
-症状には、呼吸困難、頭痛、混乱、心拍数の増加などが含まれます。

3.**混合性アシドーシス**:
-混合性アシドーシスは、代謝性アシドーシスと呼吸性アシドーシスが同時に存在する場合に発生します。この状態は、患者の病態や病歴に応じて異なる要因によって引き起こされます。

アシドーシスの診断は、血液ガス分析、血液試験、尿試験などを通じて行われます。治療は、アシドーシスの原因に基づいて行われます。例えば、代謝性アシドーシスの場合、糖尿病の管理や腎機能の改善が重要です。呼吸性アシドーシスの場合、肺疾患の治療や酸素療法が行われることがあります。

アシドーシスは重篤な状態であるため、早期の診断と治療が重要です。症状がある場合、またはアシドーシスの疑いがある場合は、医師に相談して専門的な評価と管理を受けることが大切です。

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