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アルカレミア

読み方:アルカレミア

English:Alkalemia

学会ポスター使用頻度:E

**アルカレミア**(Alkalemia)は、血液のpH(酸性度またはアルカリ性度)が通常よりも高い状態を指します。血液のpHは通常、ややアルカリ性(アルカリ性の範囲は7.35から7.45)を保つように調整されています。アルカレミアは、この正常なpH範囲を超えて血液がアルカリ性になる状態を表します。

アルカレミアは、酸塩基平衡の変化や代謝異常、呼吸機能の変化など、さまざまな原因によって引き起こされることがあります。以下に、アルカレミアの主な原因と影響について解説します。

**アルカレミアの主な原因**:

1.**呼吸性アルカレミア**:
呼吸機能の変化により、二酸化炭素(CO2)の排出が増加し、血液中のCO2濃度が低下します。これは通常、呼吸が過度に速いまたは深い場合に発生します。例えば、過度の呼吸(過換気)や呼吸困難症候群などが原因となります。

2.**代謝性アルカレミア**:
代謝プロセスに関連する問題がアルカレミアを引き起こすことがあります。代謝性アルカレミアの主な原因には、アルカリ性の化合物の摂取、嘔吐、尿素循環異常、薬物(特定の抗酸性薬や利尿薬)の使用などが含まれます。

3.**その他の原因**:
その他の原因として、一部の腎臓疾患、アルカリ性の食事、吐き気、過剰な酸性物質の喪失、アルカリ性水の大量摂取などが考えられます。

**アルカレミアの影響**:

1.**神経系への影響**:
アルカレミアは神経系に影響を及ぼし、神経過敏症状を引き起こすことがあります。手足のしびれ、筋肉のけいれん、振戦、せん妄などが見られることがあります。

2.**心臓への影響**:
高いpH値は心臓の電気的な活動に影響を及ぼす可能性があり、心臓の不整脈などが発生するリスクが増加します。

3.**代謝に対する影響**:
アルカレミアは代謝プロセスに影響を与え、カリウムの移動や吸収などの化学反応に変化をもたらすことがあります。

アルカレミアは、その原因に応じて適切な治療を必要とします。アルカレミアの治療には、原因の特定とそれに対する対策が含まれます。医師の指導のもとで治療が行われ、基礎疾患がある場合はそれに対する治療も考慮されます。

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