学会ポスター用語解説
> アルブミンアルブミン
読み方:アルブミン
English:Albumin
学会ポスター使用頻度:D
アルブミン(Albumin)は、人体において非常に重要なタンパク質の一種です。以下に、アルブミンについての詳細な解説を提供します:
1.構造と合成:
-アルブミンは、肝臓で合成される主要な血漿タンパク質の一つです。その構造は球状の形状を持ち、分子量が比較的大きいため、血液中で水分を保持する役割を果たします。
2.血漿中の割合:
-アルブミンは、血漿中で最も多く存在するタンパク質の一つで、血漿タンパク質全体の約60%を占めています。この高い存在率は、アルブミンの重要性を示しています。
3.役割と機能:
-アルブミンは多くの生理学的役割を果たしており、次のような機能があります:
-血漿中の浸透圧維持:
アルブミンは血漿中の浸透圧を保つために、水分を血管内に引き込む役割を果たします。これにより、血管から組織への水分移動が調整され、浮腫を予防します。
-輸送:
アルブミンは、身体中の多くの物質(ホルモン、脂肪酸、薬物など)を血流を介して運搬します。これらの物質はアルブミンと結合し、安定して輸送されます。
-抗酸化作用:
アルブミンは抗酸化物質を運び、細胞や組織を酸化ストレスから保護します。
-血漿中の酸・塩基平衡の維持:
アルブミンは酸や塩基を中和するための重要な役割を果たし、血漿の酸・塩基平衡を維持します。
4.アルブミン検査:
-アルブミンの血中濃度は一般的に血液検査によって測定されます。アルブミン濃度の異常は、肝臓疾患、腎臓疾患、栄養不良など、さまざまな健康問題を示す指標として使用されます。
5.臨床的な重要性:
-アルブミンの低下は、浮腫や栄養不良などの問題を示す可能性があります。したがって、アルブミンの適切な濃度を維持することは、患者の健康維持に重要です。
総括すると、アルブミンは身体の正常な機能に不可欠なタンパク質であり、血漿中の浸透圧調整や物質の輸送、抗酸化作用、酸・塩基平衡の維持など多くの役割を果たしています。そのため、アルブミンの濃度が適切に維持されることは、健康を維持するために非常に重要です。
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