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アンギオグラフィー

読み方:アンギオグラフィー

English:Angiography

学会ポスター使用頻度:D

アンギオグラフィー(Angiography)は、血管や血管系統の詳細な画像を取得する医療検査の一種です。この検査は、血管の異常、狭窄、閉塞、動脈瘤などの病態を診断し、治療プランの策定に役立ちます。以下に、アンギオグラフィーに関する詳細な解説を提供します:

1.**アンギオグラフィーの目的**:
-アンギオグラフィーは、主に次の目的で行われます。

-**血管の評価**:
血管の異常や病態を診断するために、特に冠動脈、脳血管、末梢血管などを評価します。
-**治療計画**:
血管の異常が確認された場合、手術や治療計画を立てる際の情報提供として使用されます。
-**経過観察**:
既知の血管疾患の経過観察や治療効果の評価にも使用されます。

2.**アンギオグラフィーのプロセス**:
-アンギオグラフィーは、X線装置と造影剤を使用して行われます。一般的なステップは次の通りです:

-患者に局所麻酔を施し、通常は大腿部などの血管へのアクセスポイントを用意します。
-専用のカテーテル(細長いチューブ)を挿入し、目標の血管に進入します。
-造影剤(コントラスト剤)を血管内に注入します。この造影剤はX線に対してよく可視化されるため、血管の形状や流れが撮影されます。
-X線装置でリアルタイムの画像を取得し、血管の詳細な情報を観察します。
-検査が完了したら、カテーテルを取り除き、注入部位を処置します。

3.**アンギオグラフィーの種類**:
-アンギオグラフィーは、検査対象となる血管に応じて異なる種類があります。主な種類には次のようなものがあります。

-**冠動脈造影(冠状動脈造影)**:
心臓の冠動脈を評価するためのアンギオグラフィー。冠状動脈疾患の診断や治療計画に使用されます。
-**脳血管造影**:
脳の血管を評価し、脳卒中や脳動脈瘤の診断に使用されます。
-**末梢血管造影**:
末梢の血管(例:脚の動脈や静脈)を評価し、閉塞や狭窄の診断、治療計画に使用されます。

4.**リスクと注意事項**:
-アンギオグラフィーは一般的に安全ですが、X線と造影剤の使用に関連するリスクがあります。患者は医師の指導に従い、適切な注意事項を守る必要があります。

アンギオグラフィーは、血管系統の詳細な情報を提供し、多くの血管関連の疾患の診断や治療に不可欠なツールです。患者の症状や疾患に応じて、医師が適切なアンギオグラフィー検査を検討し、治療プランを立てるのに役立ちます。

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